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かしこいお母さんに読んでほしい麻布の教育―なぜ、麻布学園出身者は卒業後に強いのかという本を読んでみました。
【商品の説明】
内容(「BOOK」データベースより) 価値ある大人をつくる教育とは?いま、注目を集める「中高一貫教育」を半世紀以上続けてきた麻布学園から学ぶ。
(アマゾンより)
著者の佐藤勝さんは麻布学園の先生をされていた方です。
この佐藤勝さんの教員時代の経験、
麻布出身の著名人(自民党の谷垣元総裁など)の対談、
麻布学園の校長先生との対談などを通して、
麻布学園の卒業生がなぜ社会に出てから大活躍できているのか?ということを
書いた本です。
【私立中学に何を求めるか?】
私立中学を受験して、私立中高に何を求めるのか?
麻布学園の場合は、偏差値は高いけれど
決して受験勉強をするだけではない。
受験勉強に近道の勉強ではないけれど、
人間として教養をつけるための勉強が大事だと考えている。
決して東大合格がゴールではないし、その先何をやっていくか?
受験勉強だけやって、
何か些細な挫折ですぐ心が折れてしまうような人間は
作らない、といった麻布の強いポリシーが感じられました。
もし麻布に通う生徒が受験勉強だけをやっていれば
東大合格者数はもっと増えるだろうけど
それは麻布では絶対にやらないというようなことも書かれていました。
親からすれば、
理想は中学高校で教養を深めつつ、
大学もある程度のところに行ってほしいと願うものですが^^;
麻布の場合、進学校と異なり、教養を深めるのはもってこいの学校です!
東大合格者数が落ちると、すぐマスコミに
麻布凋落とかかれるが大いに書いてもらって結構、という
武蔵と同じ強気の発言をされています^^;
さすが伝統の力は強いです。
通塾が不要という理由で、私は息子を渋渋に入れたいのですが、
麻布の自由な雰囲気もとても魅力的です♪
もちろん、偏差値が伴えば、の話ですが^^;
また、とにかく麻布学園は大学受験の勉強のための勉強ではなくて、
教養人として社会に出るために、
社会でたくましくやっていくための教育、
自由の中で自分が何をつかみとっていくか?ということを
大切にされているんだな、と思いました。
この本は麻布学園の強さを書いた本でありますが、
子どもを育てていく上でとても勉強になる話しが沢山書かれていました。
たとえば、
◆言葉を使って考えるのだから、
読書を通して語彙を増やしていくこと、
自分の考えを言葉や文章で伝えられるようになることはとても大切
◆とんでもなく優秀な人間が居ることがわかり、
自分があきらめるということを知る
みんな小学校では優秀なはずだったのに、
もっと上が居ることを知る。
努力はもちろん必要だけど努力してもかなわない、ということを知り、
その挫折経験を学生時代に積んでおくことで、
社会に出ても折れない人間になる
◆先生が子どもを自由の中で突き放してみている
親もその点、ひやひやした橋を渡ることとなる
こういうひやひやした思いをしたくない親は
子どもを麻布に入れないほうが良い^^;
amazonのレビューも高評価のものが多いです!
◆麻布という名前を聞いたことはあっても具体的にどんな高校なのか知らなかった私にとって、この書物から得られる麻布学園は理想の教育が行われているように見えます。もしこの書物に書かれていることがほぼ真実であるならば麻布出身者に教育改革の中枢を担ってもらいたいです。
◆世間が麻布学園という存在を見る眼は、かなり誤解に満ち溢れている(と思う)。麻布は、ある意味で、ひどい学校である。これほどデタラメな学校は、ほかには無いと言っても過言ではないだろう。
その点は、本書の表紙にある「なぜ、麻布学園出身者は卒業後に強いのか」という文言によっても傍証されている。
そして、氷上信廣校長先生に至っては、麻布の教育は「綱渡り」であるとおっしゃってはばからない。
世のお父さん、お母さん。ご子息を「セレブ」になさりたいのであれば、間違っても、麻布にだけは入れてはいけません。
「人間」になかなかなれず、どこかとんでもない方向へ行ってしまうかもしれません。「それでもなお(dennoch)」とおっしゃる方々は、どうぞご自由に!
なお、余談となりますが、進学校のイメージが強い御三家トップの開成も卒業後に強いそうです。医者の世界をひっぱっていっているのは開成出身者が多いのだとか…
本日もご覧いただきありがとうございました!
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