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男子御三家のトップ校である、
開成学園の校長先生が書かれた本 開成学園男の子を伸ばす教育を読みました。
◆どんな内容か?
※アマゾンより
内容紹介
男の子の才能を伸ばす教育がわかる、開成学園校長による初めての書き下ろし。
学園生活の様子がわかるエピソードも満載です。
行事が盛んで、生徒の自主性を尊重する校風。
開成学園で6年間を過ごすということは、どんな力を育てることなのか。
就任8年目の現役校長による書き下ろし。
男の子を育てるときに大切なこと、が伝わってきます。
第一章 新しい出会い 入学生宣誓/
選ばれた者には責任がある/
旧校生と新校正/
「ばね」を太く大きくする/
ストレスを支える/
ボートレース/
中学・高校合同運動会/
失敗や挫折を自分の学びに/
中学では、小学校時代がリセットされる
第二章 養う力 自学自習を習慣づける/
生徒主体の学年旅行/
2万人の来校者でにぎわう文化祭/
主体的に研究に取り組む/
人核教育/社会に対してサービス精神を/
リーダーのタイプは3つ/
知・心・体の体積を伸ばす/
自己発展のサイクル/鍛えよ。そして期待に応えよ
第三章 開花を待つ時間 効率的な勉強方法とは/
「納得させる」お説教を/
エネルギーは成長のために使う/
マイナスはプラスになる/
教育を工学的に考えると/
子供の「地質調査」を見守る/
something new よりsomething good/
語学の壁を取り除いておく/
開花の時期を待つ
第四章 学校と家庭 家庭は大人社会の窓/
フィルターをかけない/
学校と家庭の「幅」が大切/
資質を伸ばす/
やる気を引き出す/
不登校を考える/
学校選びは世間の評判で/
遠距離通学は不利か/
親の心情は複雑/
上手に子離れ/
恩師と出会うために/
屈託のない人間関係/
レンズを大きくする/
岐路に立つ子どもへ/
学校のその先で 内容(「BOOK」データベースより)
中学時代に何を身に付けておけばよいかというと、「何事も人のせいにしない自分になったかどうか」だけです。
人のせいにしない体質になった生徒は、必ず伸びます。
「言われて知る」のと「すでに身に付いている」というのでは、大きな差があります。
体質にしておくことが大切です。
毎年東大入学者数最多の進学校、開成学園の現役校長が初めて一般向けに書き下ろした教育の根幹。
◆私の感想
開成の校長先生が書かれたということで、
私が意見するのは恐縮してしまうのですが…
まずは何よりも想像していた開成のイメージとは異なりました。
桜蔭に通っていた友人がいるのですが、
・「東大に入らなければ人ではない」
と横柄なことを言う先生がいる
・部活動は時間厳守(勉強に響くので)、休みの日は禁止
ということを聞いていました。
開成はその男子校バージョンなのかな?と勝手に思い込んでいたんです。
それが違うんですね!
なによりも自由、生徒の裁量に任されているというところが魅力的です!
文化祭、体育祭、学年旅行などすべて生徒主導で決めるのだそうです。
公立ではもちろん、私立でもそこまで生徒の裁量に任せることはないのではないでしょうか?
先日読んだ本麻布の教育―なぜ、麻布学園出身者は卒業後に強いのかで、麻布もそういった生徒主導の活動が多いそうです。
学校のカラーが違えども、
机上の勉強をするだけではなく、
生徒同士はもちろん、先生ともぶつかり合ったり
意見を出し合ったり、生徒主導で行動すること。
そのことにより、考える生徒が育ち、
結果として机上の勉強もできるようになるのではないでしょうか?
その点、ひたすら机上の勉強だけをさせて、
大学の合格実績を 挙げることを目指している学校よりも確実に生徒は大学に入ってからも伸びると思います。
また、校長先生である芳野俊彦先生は、大学教授をされていた方だそうです。
著書に書かれていますが、教員は教員以外のことをやっていた人の方が幅が広がって良い、という持論を持っていらっしゃいます。
その点私は大賛成!
先生だけやっているとどうしても視野が狭くなりますから、
こういった先生が広い視野で生徒を見守ってくれるのは心強いです。
また、理系の出身だそうなんですが、例えがとても分かりやすかったです^^
私が数学科卒だからかな?
私が心に響いた例えをすこしだけご紹介しますね!
心・知・体のどれもが大切で、
これをx,y,z軸として考えてみれば、
心知体で作られる部分は体積となる。
体積を大きくしていくことが必要
積分型というのは今までやってきたことが和になっている。(足されている)
なので子供の成績などに一喜一憂しすぎずに子供を信じるべき、といった記述があり、そういった長期的な視点で子供を見ることも大切だなと思いました。
受験科目だけを勉強するのでは、その生徒の幅が狭まる。
本人の専門を決めるのはレンズの焦点を合わせるということ。
もし、合わせた焦点の分野が自分に向いていないと分かったとき、色々な勉強をして、蓄積があれば、レンズの向きをずらせば、また、自分の得意分野、専門を決めることができる。
他にも子どもへの接し方で、例えがとても分かりやすく、勉強になった点が多々ありました!
それと、入学するときはなるべく伸びしろを残して入学してくださいとのことです^^;
男子校トップの偏差値を誇る開成でなかなか難しい注文ではありますね…^^;;
男の子の子育てで勉強になる面がたくさんあるので、
良かったら読んでみてくださいね。
本日もご覧いただきありがとうございました!